OMO5京都祇園 by 星野リゾート【建築デザイン】

星野リゾート

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Architecture
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「今日は祇園ぐらし」をコンセプトに京都祇園の非日常空間をデザイン

【客室、ラウンジ、エントランス他共用部デザイン】
ホテル_京都祇園
敷地面積　535.23㎡
延床面積　2584.60㎡
構造規模　RC造地上6階地下2階

京都祇園の観光名所である八坂神社を目の前に、「祇園商店街」に軒を連ねる古いテナントビルの大規模なコンバージョンプロジェクトです。エントランス間口わずか4mに対して奥行60ｍという正真正銘の京都の「うなぎの寝床」である建築が、一流ホテルへと大改造されていく、法規制が特に厳しい京都市では類をみないとても難易度の高い内容です。既存の建築プランが複雑であることから、客室のバリエーションは13種19バリエーションにも及び、エントランス共用スペースが商店街から建物裏側のディープな飲食エリアまで連続的に広がっていることから、京都らしい空間体験ができる非常にユニークなホテルとして生まれ変わっています。
客室においては「祇園で暮らす」というホテルのデザインコンセプトのもと、グループでの滞在も可能となるように、比較的ゆったりとしたプランを提案しています。「ヤタイ」と呼ばれるキッチンカウンターや、大きなダイニングテーブルにソファベッド、京都の軒先アイコンでもある「簾」でゆるやかに仕切った「ネドコ」（ベッドルーム）、ゆったりとした浴室や洗面エリアなど、まるで住宅のように居心地の良い空間と、京都の食文化を最大限に楽しんでいただける工夫やサービスが、限りなく日常に近い「非日常空間」を演出しています。
エントランスやラウンジなどの共用部においては、何れもコンパクトでありながら、機能性と意匠性を兼ね備えた細やかな設計を施しており、さらに空間全体に広がるアートやグラフィックデザインをトータルにデザインすることで、どこにいても祇園らしさを感じ取れる印象的な空間を目指しました。

photo by SPIRAL